こちらの記事では、微酸性電解水と次亜塩素酸水の違いや微酸性次亜塩素酸水について解説を行っています。また、微酸性次亜塩素酸水がどのような場面で使用されているのかという活用例を紹介していきます。
「微酸性電解水」は、水と塩化ナトリウムや希塩酸を混合したものを電気分解して作られるものであり、微酸性の電解水を指す呼び方です。一室型の電解槽で作られますので、生成された水をそのまま無駄なく活用することができます。塩素系の薬剤特有の強い刺激臭がなく、成分の残留性も低いため、まるで水のような感覚で扱いやすいといった点が特徴のひとつです。また、肌に触れた時の影響も少ないことから、日々の衛生管理において簡単に使用できる水溶液として、さまざまな場面で用いられています。
「次亜塩素酸水」は、高い衛生効果を持った成分「次亜塩素酸」を主な成分とした、酸性の水溶液の総称です。一般的には、塩酸や食塩水を電気分解するといった方法で作られており、優れた除菌力を持つことで知られています。
似た名前の「次亜塩素酸ナトリウム」はアルカリ性ですが、次亜塩素酸水は酸性であるため、より効率的に衛生効果を発揮しやすい点が特徴となっています。また、有機物に触れると水に戻る性質がある点も特徴です。
ただし、広い意味で「次亜塩素酸水」というと単に塩素剤が溶けている水を含むケースもあるため、食品衛生などの場面で用いる場合には、国によって基準が定められている「狭義の次亜塩素酸水」を指すことが一般的となっています。
微酸性電解水のうち、国が定めている一定の基準を厳格に満たしているものは「微酸性次亜塩素酸水」と呼ばれています。具体的な基準としては、食品添加物としての基準であるpH5.0〜6.5、有効塩素濃度10〜80ppmであること、および無隔膜電解槽で生成されることなどの条件を満たしたものが該当します。
つまり、微酸性電解水の中に「微酸性次亜塩素酸水」が含まれているということになります。この厳しい基準をクリアした微酸性次亜塩素酸水は食品添加物にも指定されており、野菜や魚など食品の洗浄を行う際にも使用されています。
| 比較項目 | 微酸性電解水 | 微酸性次亜塩素酸水 |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | 微酸性の性質を持つ電解水を表す呼び方 | 所定の条件を満たした次亜塩素酸水 |
| 名称の性質 | 一般的・技術的な呼称 | 食品添加物として使われる規格上の名称 |
| 製法 | 電解質を含む水溶液を電気分解 | 規定された原料を無隔膜電解槽で電解 |
| pH | 微酸性の範囲 | pH5.0~6.5 |
| 有効塩素濃度 | 装置・製法によって異なる | 10~80ppm |
| 関係 | 広い概念として使われることがある | 規定条件を満たす微酸性電解水 |
「微酸性電解水」と「微酸性次亜塩素酸水」は、メーカーや資料によって、ほぼ同じ意味で使われることがあります。
ただし、食品添加物の規格では「微酸性次亜塩素酸水」という名称が用いられ、製法やpH、有効塩素濃度などの条件が定められています。製品や生成装置を比較する際は、名称だけで判断せず、製法、pH、有効塩素濃度、使用対象などを確認することが重要です。
微酸性電解水は、野菜や魚、肉類など食材の洗浄工程で広く用いられています。食品添加物としての基準を満たしているものであれば、食品に直接使用でき、食材の味、色合い、品質への影響もほとんどないとされています。 通常の水道水で洗うような形で使用が可能であることから、飲食店の厨房、大規模食品工場などで食品を衛生的な状態に保つための手段として多く用いられています。
包丁やまな板、ボウルなどの調理器具を清潔に保つ目的でも、微酸性電解水は用いられています。調理器具や食材に直接触れるため、衛生的な状態の維持が大切です。微酸性電解水は濃度が低いものでも優れた除菌力を発揮しますので、手軽かつ迅速に衛生管理を行うことが可能です。さらに、塩素特有の強い匂いが残りにくく、調理器具に使用したとしても調理中の食材にその匂いが移ってしまう心配が少ないといった点も特徴です。
食品工場の製造設備やラインの衛生を保持する目的でも、微酸性電解水が積極的に活用されています。例えば設備中のベルトコンベアや加工機械なども常に清潔であることを求められますが、たとえば強いアルカリ性や酸性の薬剤を使用した場合、残留成分や金属部品の腐食などが懸念されます。 しかし微酸性電解水の場合、ステンレスなど金属への影響も比較的少ないといわれている点に加えて洗い流しやすい点から、製造ラインの衛生管理に用いられています。
飲料工場や食品工場で使用されている大型の貯蔵タンクや、液体を移送する配管内部の衛生管理にも用いることができます。配管の内部は目視での確認が難しいために汚れが溜まりやすい部分です。そこに微酸性電解水を循環させることで、衛生面を保てます。
加えて、強い薬品を使用した洗浄と比較すると、成分の残留が少ないことから、すすぎに必要となる回数や時間を大幅に短縮できるケースもあり、作業効率を向上させるなどの利点も期待できます。
床や壁など、施設設備の衛生管理にも微酸性電解水を使用できます。靴の裏や手などを介して汚れが広がりやすい場所ですが、定期的に拭き上げを行うことによって清潔な環境を維持できるようになります。 また、塩素のような刺激臭も少なく、作業を行う人も不快感を感じにくい点もポイントです。広範囲の拭き掃除や洗浄にも使用できます。
微酸性電解水を使用する前に、あらかじめ対象物の表面についた汚れをしっかり落とすことがポイントです。これは、微酸性電解水の主な成分である次亜塩素酸は、有機物(食品のカスや油汚れ、泥など)に触れると反応して濃度が低くなるという性質を持っているためです。
まずは汚れを丁寧に取り除き、仕上げとして微酸性電解水を使用するのがポイントであるといえます。
衛生効果を得るには、pH値と有効塩素濃度が適切な範囲内に保たれているかを確認することが欠かせません。微酸性次亜塩素酸水として使用するには、規定となっているpH(5.0〜6.5)と有効塩素濃度(10〜80ppm)を満たしていることが求められます。
使用前や使用中に、濃度測定器やpH試験紙を用いることにより、生成された水が基準値内にあるかを確認する体制を整えておくことが大切です。
微酸性電解水に含まれている次亜塩素酸は、時間の経過とともにだんだんと揮発するなどして濃度が低下しやすいという特徴があります。この点から、生成した後は可能な限り早い段階で使い切ることが推奨されています。 もし保存が必要な場合には、品質の劣化を防ぐためにも遮光性のある容器に入れた上で、直射日光を避けた冷暗所で保管するといったように、メーカー指定の管理方法を厳守することが大切です。
微酸性電解水を生成する装置で指定されている対象物や使用方法を守るのも大切なポイントです。もし誤った使い方や指定されていない用途で使用した場合には、十分に期待する効果が得られない点に加えて、思わぬトラブルにつながる可能性も考えられます。必ず指定された対象物や使用方法を守ることが重要です。
微酸性電解水は、塩酸や食塩水を分解することにより作られるpH5.0〜6.5の電解水で、主な成分として次亜塩素酸を含んでいます。また、次亜塩素酸水は次亜塩素酸を主な成分とした酸性の水溶液全般を指しています。この点から、「微酸性電解水は次亜塩素酸水の一種」となります。特に微酸性電解水の中で食品添加物としての基準を満たしたものは「微酸性次亜塩素酸水」と呼ばれており、食材の洗浄や施設・設備の衛生管理まで、さまざまな現場で利用されています。

| 生成殺菌水 | カンファスイ(次亜塩素酸ナトリウム+希塩酸) |
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| 生成殺菌水 | 微酸性次亜塩素酸水 (塩素系殺菌料) |
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| 生成殺菌水 | 電解次亜塩素酸水 (酸性電解水) |
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